（株）阪和流通センター（資本金1000万円、大阪府松原市天美西５─114─１、代表水野芳夫氏、従業員５人）は10月19日までに事業を停止し、事後処理を久保慶治弁護士ほか２人に一任、自己破産申請の準備に入った。

　1984年８月に設立した牛乳、乳製品や冷蔵食品など日配品の卸売業者。大阪府下のスーパーなどに主力販路を確立していた。

　09年５月期の年売上高は約11億4600万円を計上。しかし、主力得意先からのコストダウン要請が年々強まり、採算面は低調に推移。近年は主力得意先のスーパーが大手流通業者の資本傘下となり、同社への配送ニーズは低下していた。

　金融債務の増加に加えて10年５月期には赤字決算に転落し、財務面では債務超過に陥るなど資金繰りが悪化。今後の先行き見通しが立たないことから事業継続を断念した。

　負債は約４億円が見込まれる。

　（東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ）