普及しつつある「ドラレコ」だが、一般車両にも装着している場合が増え、ネットの動画投稿サイトを賑やかしているようだ。「一般車両から見たトラック」という視点で、特に「マナーの悪さ」を強調する動画が溢れている。無理な割り込み、信号無視、あおり運転、ドアの開閉による接触事故などの動画を簡単に見ることができる。

　しかも、そのほとんどが車体に記されている社名などはそのまま。ネット上で中傷されたことがある運送事業者は、「言いたいヤツには言わせておけ、という感覚。匿名で騒ぐヤツにろくなヤツはいない」というが、動画については「単なる中傷ではなくて、少しコワイね。もし自社のトラックが標的にされて、ネット上に流されたら…。荷主や仲間に見られる可能性もあるし、注意したいね」という。

　「大型トラックにあおられました。抗議したのですが相手にされません。どうしたらいいでしょうか」。これは有名なネット掲示板にあった質問の一つ。その答えには「車体に荷主の名前などが書いてあったら、運送会社やトラック協会ではなく、荷主の相談室に相談するのがいい。効果てきめんですよ」とあった。運送会社の「弱み」はよく知られているようだ。（小西克弥）