愛知県内の碧南地区でユニック車が２台盗まれた。高浜市の運送会社のＳ社長によると、７月下旬の平日の午前２時、物音がして駐車していたトラックをドライバーが見回りに行ったが、変わった様子はなかったという。ところが、同４時に仕事に出ようと、ドライバーが外に出たところ、２台のユニック車が消えていた。

　警察に届けたものの、今のところ目星はついていない。Ｓ社長は「今思い出してみると、不審な乗用車を目撃したという従業員もいた。その時にナンバーを控えるなど、警察に届けておけばよかった」と話す。

　同県内では震災後、落ち着いていた車両盗難が増加傾向にあるという。盗難の経験がある豊田市のＯ社長は、「注文生産方式の盗難のはず」と分析。場当たり的な犯行ではなく、こうした車両がほしいといった「ニーズ」があり、念入りな下見のもとで、確実に実行されているという。

　対策についてＯ社長は「車両にたどり着くまでに最低２か所の関所をつくらなければダメ」と話す。（戸嶋晶子）