友人の借金に名前を貸してあげたため、大変困っているという社長の話です。

　社長は小さな会社を経営して、何とか利益を出して頑張っていました。しかし、世界同時不況で売り上げが激減し、苦しい資金繰りが毎月続いています。そんな状況の中、友人が共同事業の話を持ち掛けてきました。友人はお金を持っていませんでしたがノウハウはありました。社長にはノウハウはありませんが、以前から貯めたお金があります。社長は不況を乗り切るため、友人のノウハウと社長の手持ち資金で共同事業を始めました。

　しかし、失敗に終わり友人と喧嘩、共同事業は崩壊し、手持ちの資金は全て使い果たして一文無しになってしまいました。
　問題は、この共同事業をしている最中に、「車が欲しいが、自分は訳あってローンが通らない。代金は必ず払うからローン会社への申し込みに名前を使わせてもらえないか」と友人に頼まれたことです。共同事業は成功すると思っていたので、何の疑いもなく名前を使わせてあげました。

　喧嘩別れとなった今でも、友人はローンの返済金を毎月社長の通帳に振り込んできています。しかし、社長は喧嘩している相手を信用できません。もし友人に何かあったら、ローンの残額は自分が払わなくてはなりません。何とか車を売却して社長名義のローンをなくしたいと思い、色々な人に相談したのですが、「これは難しいですねぇ」と言われるだけでした。社長は、「何かいい方法はないか、誰か教えてくれ！」と毎日もがき苦しんでいます。