?中村運輸（資本金７００万円、さいたま市岩槻区岩槻５１８０─１、登記面＝さいたま市見沼区堀崎町７６０─７、代表中村利弘氏、従業員30人）は、９月14日までに事業を停止し、事後処理を島田達夫弁護士ほか１人に一任していたことがこのほど判明した。

　09年１月設立の一般貨物自動車運送業者。さいたま市のほか千葉市内にも拠点を有し、同業大手からの下請けによる運送事業、また取り次ぎ業務などを行っていた。業界後発組ながら活発な営業展開により徐々に実績を重ね、10年３月期に約１億１７００万円であった年収入高は、翌年３月期には約２億９４００万円にまで伸長していた。

　しかし、営業所の開設や増車など投資費用が収益を圧迫し、２期連続の最終赤字に陥っていたことに加え、11年３月には国交省から行政処分を受けるなどのトラブルが発生。対外信用の低下も招き、事業継続が困難となった。

　負債は11年３月期末時点で約１億３６００万円。

　（東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ）