勝元運送?（資本金１０００万円、大阪府泉佐野市松原１─４─１、代表勝元守氏、従業員25人）は10月31日に事業を停止した。事後処理を木村浩之弁護士ほかに一任し、自己破産申請の準備中。

　１９５４年10月に設立。大手運送業者からの配送受託を中心として生鮮品、衣料品、雑貨から鋼材まで扱い、泉州地域を配送エリアとして08年３月期には年収入高約５億７７００万円を計上した。

　しかし、以降は国内景気低迷に伴う物流量の停滞や同業他社との競合から受注が落ち込み、09年３月期は約５億２２００万円にまでダウン。外注費や燃料費など諸経費の圧迫から約２７００万円の当期赤字計上を余儀なくされていた。その後も受注のジリ貧傾向が続き、11年３月期は約４億６５００万円にとどまり採算面も低調に推移、実質債務超過に陥っていたなか、資金繰りの悪化を招き今回の事態となった。

　負債は約４億円。

（東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ）