釧路急配?（資本金１２５０万円、北海道釧路市西港１ー１００ー４、代表野月秀雄氏）は、２月２５日で事業を停止した。今後は、事後処理を弁護士に一任する予定。

　同社は、１９８２年４月に設立された貨物自動車運送業者。大手運送業者からの下請け受注を主体に、建材や家電製品のほか釧路港で水揚げされるサケ・マス・サンマなどを積み荷に、釧路市と道東主要都市を結ぶ定期便を運行。９８年３月期の年収入高は約２億８０００万円を計上していた。

　しかし、景気低迷から物流量は減少し、同業者との競合が激化。荷主からの運送単価も据え置かれ、11年３月期の年収入高は約２億２１００万円に減少していた。この間、運送ルートの見直しを図るなど効率化に努めていたものの、燃料費の高騰が収益を圧迫し、車両入れ替えのための借入も膨らみ、資本食い込みの状態で厳しい資金繰りを強いられていた。こうしたなか、今年に入り主力得意先との取引がなくなったことで、先行きの見通しが立たず今回の事態に至った。

　負債は11年３月期末時点で約１億４０００万円。

　（東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ）