福井市などで１月から３月上旬にかけ、トラック９台が相次いで盗まれる事件が発生。そのうち３台が石川県内の中古車置き場で見つかった。福井県警では同時期に盗まれたトラックが１か所に置かれていたのは不自然で、同一犯による組織的な犯行の可能性もあるとみている。

　県警によると、１月下旬から１か月余りの間に福井市、松岡町の運送会社や建設会社の資材置き場などに駐車してあった９台のトラックが盗まれた。夜間に盗まれるケースが多いが、中には平日の白昼に盗まれたケースもあった。キーはつけたままのトラックがほとんどだ。

　最初に発見したのは福井市内の運送事業者。今月９日、中古車置き場にパワーショベルを運んだ際、知り合いの事業者のものらしいトラックを発見。同日、石川県警に通報、窃盗事件として捜査に着手した。そして盗難に遭った事業者らが中古車置き場を確認したところ、車体番号などから盗まれたトラックであると判明。同県警によると、建設機材や重機の盗難はこれまでにあったが、トラックが集中的に盗まれたのは珍しいという。

　こうした事態を受けて福ト協では「当たり前のことだが会社として鍵の管理を徹底してほしい」と呼びかけている。
（加藤　崇）