景気の低迷、燃料価格高騰の中、依然として運賃が上がる気配もなく、適正運営が出来ない運送会社も多い。そんななか、ト協のある部会や支部では会費の滞納問題が多く発生しているようだ。

　ト協のある専門部会に加入する事業者が、支部会費は納入して退会したものの、専門部会の会費年間数万円を滞納したまま退会。さらに、支部でも年間の会費を滞納したまま退会する事業者が増えてきているようだ。

　ある部会は入会前に推薦者２社が必要で、推薦者は、事業者が適正に事業を行うかどうか責任を持って推薦することが約束されているため、今後、退会について了承されていても部会費未納については、推薦者が退会者に対して未納分の支払いを求める行動を行うこととしている。

　ある部会役員らは「景気が低迷し、会費の未払いも存在するが、部会に入会して秩序を保つことも重要。しかし、会費未納については、やはり平等でないため、退会していても未納の会費回収は必要だ」と語る。

　また、ある支部では、「未収が発生した場合、２か月が経過した会費未納は事務局が、回収に関する問い合わせや訪問を行うなどして未納を未然に防ぐ形を行っている」と説明。さらに「未納でそのまま退会されるなど、あやふやにしないためにも協会全体で適正に対処する必要がある」と、厳しい対応が必要であると語る。（佐藤弘行）