１９９０年代にロジスティクスや３ＰＬのコンセプトが物流業界に広まり、２０００年代に入り本格的なサプライチェーンの時代を迎えＳＣＭ　の構築事例が先進的企業を中心に導入されました。

それが２０２０年代に差し掛かると、ＳＣＭはＡＩやＩoTとの融合によりスマートサプライチェーンへと進化してきました。

スマートサプライチェーンではクラウド技術によって管理されたビッグデータが、モノや情報の流れを制御し、ＡＩや各種センサーを伴うＩｏＴとリンクすることにより効率的、戦略的に物流DXも進展します。

スマートサプライチェーンではＷＭＳ（倉庫管理システム）、ＴＭＳ（輸配送管理システム）、在庫管理システムなどにより高度な情報処理能力を持たせ、関連端末デバイスなどがこれまで以上に高い利便性を有することを目指しています。

高精度の機械学習システムである「ディープラーニング」などとリンクするかたちで物流情報支援システムはさらなる発達を遂げようとしています。

さらにいえば、物流DXネットワークが発達することで、出荷情報、輸配送情報などの諸データはビッグデータ時代の流れのなかでスマートシティ（都市のインテリジェンス化）にも結びつこうとしています。

５Ｇの導入によりサプライチェーンのスマート化やDX化はこれまで以上に進展することになります。

高度な情報処理能力を有する５Ｇインフラにモノの流れ、カネの流れ、情報の流れが管理・制御させることで、ビッグデータとのリンクも必然的に強化されていくのです。