ひまわり便のマイシン（辻直樹社長、愛知県豊橋市）はこのほど、遠州梱包運輸（静岡県浜松市）をＭ＆Ａでグループ化した。

両社間におけるＭ＆Ａは、昨年から話が持ち上がり、今年の２月に入って本格調整をスタート。前代表の小野田敬弘氏との協議を経たのち、７月に合意へと至り、社員向けの説明会が行われたうえで８月２日から新体制での運営が開始された。

遠州梱包運輸の新代表へ就任した辻氏は取材に応じ、「ドライバーや従業員のことを考え、良い会社にしないといけない」とＭ＆Ａ直後で取り組むべき課題が山積しているなかで「人」へのこだわりを見せて力説。さらに、「労働条件や社内環境を整えていくためには、従業員らの力が必要」と自社スタッフの協力が会社発展の礎になるとの見解を示し、またマイシンで培われた経験やドライバー出身である自身のキャリアにふれて、新代表としての覚悟と熱意に言及した。

辻社長は今後、「自分の本気度が伝われば良い」とする姿勢で全社員へ対する個人面談を予定。マイシンとの連携やグループ化によるスケールメリットなどを通した動きと併せて、辻社長ならではの舵取りがこの先どんな変化を起こしていくかが注目される。

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