佐川急便は６月２８日、物流連が主催する「物流環境大賞」（第２３回）の低炭素物流推進賞を東京九州フェリーと共同受賞したと発表した。

受賞した案件は「横須賀―新門司間高速フェリーに大規模転換～大幅なＣＯ２削減・労働環境改善・レジリエンス強化～」
両社は、宅配便貨物のリードタイム輸送を考慮した上で、港や航路の選定、ターミナルへの到着時間、入出港・航海時間などの協議を重ね、関東～九州間のトラック長距離幹線輸送の一部を、横須賀～新門司航路の海上輸送に切り替えるモーダルシフトを実現。

両港を２１時間で結ぶ新航路と新造船高速フェリー２隻で、昨年７月から運行するとともに、一部のトラックを積載量が１.５倍のトレーラに転換。ドライバーの乗船を不要とすることで、さらなる労働環境の改善と輸送台数削減によるＣＯ２排出量の削減に取り組んだ。

トラックや鉄道を利用する陸送に加え、フェリーを利用した海上輸送ネットワークを拡充させることで、陸路が寸断されるような大規模災害発生時にも、これまで以上に柔軟に対応できる安定的なサービス供給体制の構築を実現したという。

両社は「今後も環境負荷低減を図るための物流効率化を着実に進め、持続可能な社会の実現に貢献していく」としている。

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