完和物流（森末章博社長、岡山市南区）が本社地の一角で昨年１１月に着工していた倉庫が完成し、７月末から本格稼働した。同社にとって初の営業倉庫で、「以前から倉庫事業への業務拡充を構想していたが、ようやく社内の体制が整った。まずは２０２４年に向けた労務改善に生かし、今後はＥＣ物流にも幅を広げていきたい」と森末社長。

国道３０号に面した本社地は１４００坪あるが、事務所の北側部分に平屋建て４００坪の倉庫を建設。天井高は１０mで、倉庫の入り口に向かってバックした大型トラックがすっぽり収まるように奥行き１２mの庇（幅およそ２５m）も整備。雨天の荷さばき用としても活用する。

一方、既存取引先の業務拡大に伴って開設した東海営業所（岐阜県関市）も順調に推移。まもなく半年となるが、北陸方面に向けた中継輸送や、東海地区の地場配送を中心に業務の効率化を図っている。

働く環境の改善にも力を入れる同社は２０１９年から健康経営優良法人の認定を継続しており、今年度はブライト５００（中小規模法人部門の上位５００社）に選ばれた。「内勤者も含めてＢＭＩ（肥満指数）が高い人の健康意識が高まり、運動を始めるケースも増えている。ただ、健康を意識しすぎて逆に不健康になっても困るわけで、社員らには『無理のないようにやろう』と声を掛けている」と話す。

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