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第154回:余った電力でお金儲け?
2013年10月11日
今年で商売を始めて4年になるという夫婦がいます。夫婦二人の小さな個人商店ですが、二人で力を合わせて真面目に商売したのがいい結果につながり、毎年3月15日の所得税確定申告では黒字決算で税金をしっかりと払っています。
そこで今年は、こんなにたくさん税金を払いたくないと住宅減税を受けることを計画しました。不動産屋に相談し、物件を見つけて金融機関で住宅ローンの申し込みをしました。そしてマイホームも完成し、住宅減税の準備は完璧となりました。それだけでなく、太陽光発電の機械を設置するなどの省エネ改修工事をすると、さらに減税を受けることができ、住宅ローンの返済でさらに仕事に励まなければなりませんが、税金対策は十分と喜んでいます。そして、ご主人が業者さんから聞いた話なのですが、自宅で発電して余った電力を電力会社に売却するとお金が儲かるというのです。しかし、残念なことに、電力を電力会社に売りますから、雑収入などの収入となり税金の対象となります。ご主人は、この電力を売ったお金を何とか隠せないのかと考えました。どこか遠い他府県の誰も知らない金融機関で通帳をつくり、そこに入金させようかと考えたそうです。
これを奥さんに相談すると、「毎年ある程度の税金を払っているから来年辺り税務調査があるかもしれない。真面目にしよう」との意見でした。ご主人は「もったいない」と悩みましたが、最後は結局、言うことを聞いて、真面目に確定申告することにしました。
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