「残業代の未払いの話を最近、身につまされるような思いで聞いた」。緑ナンバーの取得から数年しか経たない神戸市内の配送事業者がそう話す。ドライバーの流動化が激しくなっている状況は他社と変わらず、他人事とは思えなくなってきたという。対策として導入を検討しているデジタコ。就業規則を作りなおすなどの対策も、以前同じような経験をした同業者から聞いた。

　事業者は、「法で縛られているのは確かで、この国で仕事をしていく以上、守る必要があるのは否定しない。しかし、まだまだ仕事を純粋に伸ばしていきたい。そのために無用な心配をしたくない」と話す。

　同じような思いのある若手の事業者に対して、「デジタコを使った『守りながら攻める経営』を披露していこうと考えている」とも話している。