「車検制度に不備ができかねない」。そんな一本の電話から始まった。制度の細部を見ていくうちに、二つの制度の狭間で、ダンプカーに取り付けられた自重計が適正に作動していなくても不思議ではない、そんな実態が浮かび上がってきた。そして自重計を検査するある事業者は本紙の取材に対して、自社で行っている不正検査を認めた。

　「あの業者は電話一本で自重計の適合証を発行している」。そんな通報が本紙にあったのは２月下旬。兵庫県内で同じく自重計の検査を請け負うＡ社からの電話だった。（詳しい内容は、物流ウィークリー３月１６日号に掲載しております）