インターネットの普及で通信販売業界も大きく飛躍し、消費者は家に居ながらにして必要な商品を購入できる時代となった。一方、無料配送や即日・翌日配送など過激なうたい文句でテレビ・新聞メディアなどでの宣伝を行っており、こうした行為は運送事業者にとって「運賃が安い」「細かい時間指定が行われ、安全な輸送ができない」などの不安を助長しているとして、国や行政で規制すべきと言った声も聞かれる。

　通販サイトの大手で歳末セールと称して現在、「無料・即日・翌日配送」とうたい、ゴールデンタイムのテレビ番組のＣМで放映している。業界関係者としては同ＣМを見るたびに、消費者が配送料無料・即日配達・翌日配達は当たり前ととらえられているのではないかと思ってしまうほど不安な気持ちになる。和歌山県の業界関係者が集まった会議での行政との懇談の中で、こうしたＣМを規制する手段がないものかと提案された。運送事業者にとってはこの時期、まさに厳しい状態を乗り切らなければならない時期だが、時代に逆行するようなＣМ・アピールはいかなるものかと腹ただしい思いをしているようだ。（詳しい内容は、物流ウィークリー１月１日号に掲載しております）