先日から「お客様の声」の重要性をお話してきていますが、儲かっている会社は、業種に関わらず、本当にお客様の声の使い方が上手です。「化粧品会社」「保険業」「飲食店」「住宅会社」など、あなたの周りにも、優秀な事例が溢れていますので、注意して見回してみてください。

　また、同じ業種でも、オンラインで売れている会社は、特にお客様の声を上手に使っています。これはやはり「ネット上での取引は、なかなか信用されない」という点から、「どうやったら信用してもらうことができるのか？」を、真剣に考えているからだと思います。
　まずは、10人分のお客様の喜びの声を集めてください。「荷主に、お客様の声を書いてくれって言ったら、めんどくさいと思われないかな？」「個人情報の問題があるし、嫌がられるんじゃないかな？」、そんな風に、心配に思われる方も、いるかもしれません。その場合は「どうすれば、お客様が喜んで書いてくれるだろう？」ということを考えて、紙に書き出してみてください。すぐに解決策が出てくるはずです。
【ステップ１】現在、取引している荷主の中で、「あなたの事が大好き」「あなたの会社が大好き」な荷主は誰ですか？まずは、すぐにその人に会いにいきます。そして、「私のどこが好きですか？」「私の会社のどこが好きですか？」と聞いて紙に書いてもらいます。
【ステップ２】ステップ１で書いてもらった紙を、まずはじっくり何度も読んでください。ニンマリしたり、元気が出たり、勇気が出たりすると思います。やる気が出ると思います。もっと、お客様の声を集めたくなると思います。
【ステップ３】更に、お客様10人の、喜びの声を集めます。
【ステップ４】集まった喜びの声を、大きくプリントアウトして、事務所の一番目立つ場所に貼ります。
【ステップ５】その他、ダイレクトメールなど、考えられる、あらゆる場所に掲載して、関わる全ての人の目に入るようにしてください。それを目にした人たちは、あなたが自分で売り込まなくても「こんなに支持されている会社なんだな」と、思うはずです。
　事務所に貼ってあるその紙を読めば、ドライバーもうれしいし、モチベーションが上がります。ドライバーをやる気にするには、経営者のあなたが「がんばれ」と言うよりも、10倍効果的です。
　お客様の声を集める目的は「集客に活用するため」です。しかし・・・、実際に集めたお客様の声には、あなたが想像するよりも、もっと深くて大きな力があります。おそらく集めた「お客様の声」は、あなたの宝物になると思います。あなたが何か壁にぶつかって、気持ちが落ち込んだとき、くじけそうになった時、きっとあなたを支えてくれます。どんな困難に遭っていて、もうダメだと思っていても、「もう一度がんばろう」そう思わせてくれる宝物になると思います。白状すると、私自身がそうですから。
全国中小規模運送会社・経営改善推進委員会代表　高橋久美子
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