勉強熱心なあなたのことですから、現在あなたの会社の中で「取り組んでいること」や「工夫していること」「ルール」などが、いろいろあると思います。事故防止のためのものかもしれません。人材教育のためのものかもしれません。あるいは経費削減のためのものかもしれませんね。

　全国の運送会社は、あなたと同じ悩みを抱えています。ですから、あなたのその「取り組み」や「工夫」がうまくいっている場合には、その方法を全国の運送会社に教えてあげたらとても喜ばれることが多いです。しかし、せっかくすばらしいアイデアを持っているのに、「いやー、うちのやってる事なんて、そんな、たいした事ないですよ」と言う方が本当に多いです。たとえば、こんな感じです。
　高橋「Ａ社長のところでは、どんな取り組みをしているんですか？」
　Ａ社長 「燃費走行ルールってのがあって、それでけっこう、燃費削減はできたけど、そんな、人に言うほどのもんじゃないですよ・・・」
　高橋「え？どれくらい削減できたんですか？」
　Ａ社長「えっと・・・平均で１台あたり２割程度かな」
　高橋「２割ですか！？ということは、ひと月あたり削減できた金額はいくらですか？」
　Ａ社長「金額でいうと、まぁ、ざっと50万円は・・・」
　高橋「えー！同じ便を走って、50万浮いたってことは、50万円がまるまる利益ってことですよね！それ、すごいじゃないですか！」
　Ａ社長「そう言われると、そうですかね。ルールの内容は、けっこう、当たり前の事ばかりなんですけど・・・」
　このように、自分ではあんまり大したことないと思っていても周りの人にとって役立つノウハウを持っている人が、けっこう多いのです。もしかしたら、あなたも心当たりがあるかもしれません。
　このように業界内で役立つアイデアは、「物流新聞」「物流雑誌」などに、プレスリリースするのがお勧めです。「全国の仲間に役立ててもらえる、こんなノウハウがあるのですが、ぜひ取材に来てください」と、アプローチしてみましょう。