このほど「働きやすい職場認証制度」の認定を受けたロジコム・アイ（大上昭二社長、広島市東区）。ロジコムグループの一員として、以前から社員の働きやすい環境作りに注力してきたことが形になった。

認証に向けて申請などを指揮した小林雄常務は「継運会（広ト協広島支部の若手経営者で組織）の学習例会などで制度を学んだが、ハローワークと連携した人材確保の促進や顧客へのＰＲを考え、認証を目指すことにした」と振り返る。

同社は、運送事業者の責任としてＧマークやグリーン経営、ＩＳＯ９００１を取得してきた。またグループは、県の働き方改革実践企業などにも認定。グループ全体で福利厚生の強化を図っており、教育訓練、育児介護・リフレッシュ休暇を設けるほか、ハラスメント対応窓口の設置や、５０人未満の事業場だがストレスチェック制度を導入している。

また、大型免許取得の費用は、ハローワークの教育訓練給付金を合わせて活用し、個人負担をゼロに。「ステップアップとして、ロジコム・アイに転籍する者が利用している」という。

今回、申請にあたり、ドライバーとの面談が課題として浮かび上がったという。これまでは営業所ごとに対象や回数にバラつきがあったが「全員が、年１回以上」と明確化。内容も統一し、仕事の質・量から人間関係、今後やりたい業務など１３項目を設定した「個人面談シート」を安全推進室で作成。事前に記入してもらうことで、面談が１０分程度に収まるようにした。

認証マークのステッカーは、トラック５台にさっそく張ったという。常務は「独自の求人サイトを製作中なので、そこでもアピールしたい」とし、合わせて制度の認知度が上がることも期待する。そして、「認証事業者として制度を汚さないよう、会社の襟を正そうと気持ちを新たにした」とも話している。

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