鍋田運送（石川県小松市）の鍋田貴信社長は自身が制作したトラック業界のオリジナルソングを動画投稿サイトＹｏｕＴｕｂｅにおける自身のチャンネル「素人ドラマーなべチャンネル」で配信している。

中学生の頃から親しんできた音楽とはもう３０年以上の付き合いで、コロナで自粛を余儀なくされているものの現在もロカビリーバンドの現役メンバー。業界オリジナルソングは過去に開催された青年部会北信越ブロック大会の企画内で発表され、当時の懇親会会場でＰＲ動画とともに流された。

曲は「真夜中の下道で」のタイトルで、歌詞内では「天秤にかけられ値崩れたギャランティー」「どうせオイラは縁の下の力持ち」といったドライバーの悲哀がうたわれるが、曲調は明るく全編を通してエネルギッシュな印象。鍋田社長は歌詞の内容にふれて「運賃の交渉をしても『運送会社はほかにもある』と言われる悲しみが込められてはいるが、それでも俺たちは走るぜという前向きな歌」と力を込め、視聴者からのコメントで寄せられた「トラックには乗らないが縁の下の力持ちには感謝するぞ」との言葉は嬉しかったと振り返る。

また「自分にとってはひとつの転換期となった」と表現するコロナ禍においてはバンド活動ができない状況下でボーカルに加えて各楽器を自身でこなす「一人バンド」動画を配信。「すべての評価を受け入れる覚悟で取り組んでいる」と社長はその姿勢を語り、今後もバリエーションの充実や継続に意欲を示している。

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