【大阪】宏栄産業（林英司社長、大阪市大正区）はこのほど、「健康経営優良法人」「働きやすい職場認証制度」「事業継続力強化計画」と、立て続けに三つの認証を取得した。

これまで鉄鋼輸送をメインに事業展開してきた同社は、新事業として一昨年から事務所移転作業（Ｒｅｌｏｃａｔｉｏｎ事業）をスタート。林社長は、「官公庁向けの移転業務が形になってきたので、これから先のことを考えて、会社としてちゃんと示さなければと思い、認証の取得を決めた」と経緯を説明。従業員に周知したときに、「Ｇマークをすでに取っているのに、必要なのか」と疑問視する者もいたが、「Ｇマークもあるけれど、内でも外でもしっかりアピールして、きちんとやっているということを高めていかないとダメだ」と必要性を説得した。

「お客さんにとっても、事業者を選別する目安になる。他社とは違う、差別化をつけることで、従業員に自覚も芽生えるのでは」と林社長。働きやすい職場認証制度については、「今後、二つ星、三つ星になるためにどうするべきか、私も従業員も考えていきたい」とし、健康経営優良法人では、「末永く働けるように、２０２４年問題も目前に迫る中、事業の転換として長距離輸送を減らしていく。日々の体調管理や対面での点呼を徹底し、従業員の健康を維持し、病気を未然に防ぐことは事故防止にもつながる。いつまでも笑顔で働けるように、風通しの良い会社になるようにしたい」、さらに事業継続力強化計画は、「地震などどんな災害が起きても、事業を続けていくという気持ちを込めて取得した。エッセンシャルワーカーとして、ちゃんとやっていく姿勢を示したい」と、それぞれの決意を語った。

今後、「移転業務は女性ならではの仕事もあるので、シングルマザーで働く時間が限られる女性などの雇用も進めていきたい。これから運送業界は女性の力が必要となる。我々に何ができるか、思考錯誤をしながらやっていきたい」と、目を輝かせる。

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