【静岡】浜松市地球温暖化防止活動推進センターは１１月２８日、「新エネ・省エネ対策トップランナー大賞受賞者による地球温暖化防止への取り組み」と題し、セミナーを開催。運送業界からは、平成２３年度のエコドライブ部門トップランナー大賞を受賞した、ダイコー商運の平田正文社長が講演を行った。
　同社は、同１３年６月に「環境にやさしい運転」を宣言し、継続的な努力が大賞という形で評価された。講演では、燃費向上の取り組み事例が紹介され、定量給油の実施、車体の軽量化、高速道路走行速度７５km設定などのハード面と、省エネコンテストの実施やエコドライブ研修会への積極的な参加で、乗務員の環境保全意識ややる気を引き出すことに成功。１２年間の軌跡を振り返り、燃費改善、整備コスト削減、売り上げ増加、ＣＯ２排出量削減、そして輸送品質向上へとつながる図式を説明した。社員教育では、５Ｓ活動の推進やＰＤＣＡサイクルの有効性も訴えた。

　最後に、自社の太陽光発電の導入や駐車場などのスペースを近隣住民の避難場所として設置している点にも触れ、「企業として、環境問題や地域社会に少しでも貢献していきたい」と締めくくった。
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