【神奈川】タムラコーポレーション（岡一郎社長、川崎市川崎区）が展開する「販促便」が、２０１６年度かながわ産業Ｎａｖｉ大賞で奨励賞に選出された。サービス業として初めて物流事業者が受賞した。
　同賞は、県内中小企業の継続的な発展とビジネスチャンス創出を目的として、開発・考案したサービス・製品・商品・技術で売り上げの向上や販路拡大など具体的な事業効果が出たものに贈られる。
　「販促便」は配送サービスと展示・調査・交渉などの販売促進サービスが一体となった独自の物流サービス。商品を運ぶだけでなく、店舗などの顧客接地点を最大限に生かし、販売促進で大きな効果を産む。クライアントは今までリーチすることができなかった顧客へのアプローチとコストダウンを同時に実現することが出来る。

　同社では現在、１５０人の販促便スタッフが活躍しており、その６割以上を主婦層が占めるなど、女性を中心としたきめ細かいサービスが好評。２０１３年には「第１回県なでしこブランド」に認定されたほか、販促便のサービスの一つである写真報告サービス「フォトマーケティングサービス」は県の経営革新に認証されている。２０１５年には同サービスを「フォトマ。」として進化。現場写真をクラウド上で共有し、売り場などの状況をリアルタイムに確認できるサービスを展開している。
　同社では、今年度を「販促便元年」と位置づけ、ホームページをリニューアルするなどサービスの充実を図っている。岡社長は「クライアントからは好評を得ており、潜在的なニーズはまだまだあると考えている」とし、「今後はサービスを進化させていくとともに、より認知度を高めていきたい」としている。
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