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物流ニュース
大阪エリアで高まる倉庫保管や物流加工の需要
2023年5月22日
大阪エリアで倉庫保管や物流加工の需要が高まっているという。新事業に注力することで、落ち込んだ売り上げを取り戻そうとする物流事業者に話を聞いた。
門真市で約4000坪の倉庫を保有する運送事業者。「以前は1000坪の平屋倉庫だけだったが、2年前に3000坪の倉庫を借りた。当初は本当に埋まるか心配だったが、約半年でほぼ満床に。主に近畿圏内に配送する建設資材の物流センター的な役割を担っている」という。
同社社長は、「荷主が自社で倉庫や物流センターを抱えることをせず、物流会社に任せるケースが増えている」とし、「倉庫を作ればほぼ満床と言ってもおかしくないほど需要が高い」と説明する。
和泉市に2000坪の倉庫を保有する運送事業者も同様で、「昨年、新たに1000坪の倉庫を借りたところ、すぐに満床に。荷主から新たな倉庫の確保を依頼されている」と話す。
同社倉庫はホームセンター関係の商品の一時保管が中心で、近畿や中部、中国地方への配送を同社が請け負っている。同社社長は、「保管・加工・配送といった様々な工程を手掛けることで、配送だけでは出せなかった利益を得ることができる」とし、「荷主とのより強固な関係構築にもつながる」と語る。
ドライ倉庫など約3000坪の倉庫を保有する大阪市平野区の運送事業者。「倉庫は荷物でいっぱい。倉庫を建てれば即満庫になり、需要が高い」としながらも、「保管期間が長いため、なかなか輸送での売り上げにはつながらない」と苦笑する。
その上で「家賃プラス利益につながるような保管料の設定が重要。土地が高騰すれば保管料も上げる必要がある」とし、トラック輸送より利益が上がる倉庫事業を「今後も広げる考え」だという。
一方、大阪市此花区で食品輸送を展開する運送事業者は、15年前に冷凍・冷蔵倉庫を購入。その後、第2の倉庫に加えて、加工場も建設したことで利益率が高まっているという。
同社社長は、「燃料が高騰している最近では、トラックを走らせるよりも、加工・保管の物量を確保した方が利益につながる」と話す。
また、「倉庫は荷主の物流拠点としての役目を担っている」とし、「自社トラックに積み込む際の利便性も高い」と説明する。
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手積みや手降ろしがメイン重量級荷物
が楽にトラックに運ぶことができるか❓️
疲弊するトラックドライバー多いし
トラックが入りにくい敷地や道が多いこと
住宅が多い地区にあるとか
大型トラックが難儀する倉庫
こういう倉庫って場内にも付近にも待機場所ない所ばかりで変なローカルルール多くて大概のドライバーに敬遠されるところ多いんだよな
満床ってことはどうせ場内もギリギリの設計なんだろうね
ま、経営側としては良いことなんだろう
田舎の工業団地みたいなところに作って欲しいもんだわ