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    怖すぎる高速の事情「それ、加速できるの?」

    2013年12月25日

     
     
     

     高速道路で人をはねる事故が増加しており、警察や管理者である道路会社などが注意を呼び掛けている。常識では高速道路は自動車専用だが、故障やトラブルのために車外へ出たところで事故に遭うというケースも多い。一方、緊急時のために設けられた待避スペースに一時停止して、平然と携帯電話を使用するドライバーも依然として後を絶たない。かつての当たり前が通用しなくなっている事情を踏まえ、現在の高速道路に潜む危険を知ることが自己防衛には不可欠になっている。


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     写真は、兵庫県内を走る山陽自動車道・下り線の風景。トンネル入り口の直前にある待避スペースに1台の軽貨物自動車が停車しており、抜き去る際に目をやると携帯電話で話すドライバーの姿があった。
     山陽道には最高時速が80キロと100キロの区間が存在するが、写真の辺りは100キロ区間。加速するスペースが一切ない場所で、どんなタイミングで軽自動車を再発進させるのだろうか。仮に、うまく合流できたとしてもトンネルには低速のまま入ることになり、事情を知らずに時速100キロで突っ走って来る後続車との距離はアッという間に縮まってしまう。暗闇に入ったことで一瞬でも後方ドライバーの遠近感が鈍れば、さらに追突事故のリスクは高まる。
     警察関係者によれば「高速道路では非常時を除いて駐停車は禁止になっているが、非常事態の連絡で携帯電話を使用している可能性もある。事情を聞いたうえで、すぐに車両を動かすなどの対応があれば厳重注意にとどめることもあるが、場合によっては違反キップを切ることもある」(高速隊員)と説明。そのうえで「もっと危ないのはトンネルの出口側で同じような停車があった場合」と話すなど、一般ドライバーには想定外の違法車両が決して少なくない現状を口にする。
     また、SAの施設内にポスターを掲示したり、ホームページなどを使って危険行為の排除を呼び掛けている道路会社でも「そうした車両が少なくないことはパトロール車に乗る職員の日報からもわかる」(ネクスコ西日本・広報担当者)という。事故や故障といった緊急事態で一時停車しているケースとは違い、「(携帯電話中などの)軽微なものまでを集計したデータはない」と件数こそ把握していないものの、「結構多い」と話すルール破りの違法な駐停車に警戒感を強めている。
     警察庁のまとめでは、今年の上半期(1〜6月)に高速道路で取り締まった31万5667件の道交法違反のうち、「駐停車違反」は89件と全体から見ればわずかだが、高速隊員が話すように「厳重注意」も含めれば実際の件数は増える可能性もある。
     また、9.4%を占めた「携帯電話使用」(2万9696件)は「速度違反(40キロ未満)」、「通行帯違反」に次ぐ3番目の多さ。現在の高速道路は一般道路と同様に、歩行者の飛び出しや違法駐車、路肩での携帯使用なども意識しながらの「・・・かもしれない運転」が当たり前という異常事態になっている。

     
     
     
     

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