半導体およびシステムソリューションのインフィニオンテクノロジーズ（独・ミュンヘン）は１８日、今年１１月に第４の世界物流拠点を日本に立ち上げると発表。同社では現在ドイツ、北米、シンガポールに物流拠点としてディストリビューション・センターを配置しているが、０４年９月期の日本市場での売り上げが前年比１４６％と好調なことから立ち上げが決まった。
　このディストリビューション・センターは成田に予定されており、生産工場から海外の物流拠点にいったん納品された後、国内倉庫へ納入という従来のプロセスが、生産工場から直接同センターへ納入在庫されることとなり、物流時間が大幅に削減される。また、納入計画の確保、市場の変化に対する柔軟性で飛躍的に改善が期待される。インフィニオン統一の倉庫管理システムの導入により、日本の半導体顧客固有の要求をグローバルに展開、対応していく幅も広がる。
　同社では同時に、全社統一の新しいオーダー管理システムの導入を決定しており、５月から北米を皮切りに順次実施され、日本への導入はセンター立ち上げ時を予定。同システムの導入で、納入日程の確認作業が自動化され、速やかに日本の顧客に対する納期回答がなされるほか、納入受け入れ可能日を自動的に設定することができる。全社統一のシステム導入により、将来的にはロゼッタネットなど世界標準でのＢ２Ｂへの移行がより容易なものになるとしている。