クレジットカードでお金を借りている社長の困った話です。社長は最近になって、借金の限度額が年収の３分の１までになってしまうという話を聞きました。

　社長は相当額のお金を借りています。去年、クレジットカード会社から「給料の証明として源泉徴収票が欲しい」と言われ、意図不明ながらも提出しました。

　会社は去年赤字でしたから、なんとか黒字決算にするため、社長の給料は税金のかからない最低額にしており、それをそのまま提出しました。今年も同様に源泉徴収票の提出を求められています。

　今年も赤字のため、社長の給料は最低額に抑えたままだった社長は「今年の源泉徴収票を、カードで借りている金額の３倍の給料の額に書き換えよう」と考えました。そうしなければ、一括返済を求められた場合、大変なことになるからです。

　しかし、社長はいろいろな人に相談した結果、書き換えを諦めました。「そんなことをしたら、クレジットカード会社は絶対に怪しむ。もし、納税証明の提出を求められたら、それこそ大変なことになる」と忠告されたのです。

　社長は「去年の段階ならうまくいったかな」と悔やみつつも、「クレジットカード会社から何を言われるかと思うと、これから先、夜も眠れない」と嘆いています。