燃料価格の高騰が続く中、経営者側にとっては少しでも燃料費を節約したいところだ。しかし、今夏はまれに見る猛暑。現場に出ている運転者にとっては猛暑の中、アイドリングが必要となってくることもあり、判断が難しい場合もある。

　７月、大阪のある運送会社の運転者が万一の紛失に備え、トラックの合鍵を作って欲しいと会社側に要望。会社側も危機管理が出来ていると納得し、合鍵を作成して手渡した。しかし後日、その運転者が乗るトラックだけ燃料費が大きく伸びていたという。不審に思い、従業員を問いただしたところ、昼食時などで一時トラックから離れているときも、エンジンをかけ続けて運転席を冷やし、もう一つの鍵でドアを閉めて出かけていたとのことだ。

　運転者は会社から大目玉を食らったが、社長は「猛暑の中、アイドリング・ストップは逆に熱中症になる可能性もあり酷な話。しかし、トラックから離れる場合はアイドリング・ストップをしてもらわないと」とぼやいていた。