環境問題に取り組んでいる姿勢を社内、社外に示していく意図から電気自動車を営業用に使っているという関西の運送会社。昨年４月から営業人数分を導入したが、営業社員の中で実際に乗る人は少なく、電車など公共交通機関を使って営業に出ることが増えたという。

　理由は充電スタンドがまだ普及していないためで、距離が近ければ使うが、距離が遠いと電気自動車を使用することはないようだ。

　電車、バスを利用することが大幅に増えたが、これが営業面や環境面でプラスに働いているという。同社社長は「車があると車内でサボる傾向にあったが、電車、バスではサボる場所が少なくなったせいか、営業成績が伸びている」と話す。

　また、「電気自動車にあまり乗らないので、ランニングコストも安くなった。結局、電気自動車を入れることで、真に環境面でもやさしい会社ができている」と意外な効果を生んでいることに驚いていた。