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第196回:消費税対策でローンを選択
2014年9月19日
会社で決算をするたびに、消費税の支払いに頭を悩めている社長がいます。
世間で消費増税前の駆け込み需要で忙しくなってきていた時期でも、社長の会社は、その景気にかすりもしていませんでした。毎年、決算をするたびにわずかな利益という状況がここ数年続いています。決算での税金は、利益が低いためわずかなのですが、支払う消費税の金額だけが大きく、社長の頭痛の種となっています。ある日、会社が使用している機械が故障してしまいました。早速、業者に見てもらうと、修理するより新品を購入した方が良いとの話になりました。機械がないと仕事ができませんから購入することになったのですが、業者はリース契約することを勧めてきました。
ここで社長は、はたして消費税対策としてリースが得か、ローンでも良いから買い取りが得か…という選択に頭を悩ませました。経理や税務が苦手な社長は、知り合いに聞いて回りました。そして、「業者は自分の会社の儲けや都合があるのでリースを勧めてくる。話を聞くだけにすること」にしたそうです。「リースは、毎月のリース料に関わる消費税が決算で支払う消費税から差し引かれ、ローンの場合は、機械代金に関わる消費税が決算で支払う消費税から差し引かれる。長期で見れば支払う消費税は同じですが、今期の消費税を低くするには『ローンの方が良い』」とのことでした。
これを聞いた社長は、「少しは消費税対策になれば…」と、ローン契約を選択しました。
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