最近までは軽油など燃料価格が高騰し、リッター当たり１００円と高額な燃料費に頭を悩ませていた運送事業者も多かったが、ようやくリッター90円台に落ち着いてきた。燃料販売業者によると、中にはインタンクでリッター80円台になっている価格帯もあるようだ。運送事業者は、さらなる価格の低下を望んでいるようだが、２月半ばから再び燃料価格は上昇する模様で、安い時に大量にインタンクにためておきたいなど、事業者は様々な動きを見せている。

　大阪府堺市でトレーラなど数百台を保有する運送会社Ａ社では、「ようやく燃料価格が下がり、採算が取れると思った矢先、再び価格上昇のニュースを聞き、がっかりしている。荷主企業にも燃料価格高騰を理由に運賃値上げを求めてきた。そこへ燃料価格が下がり、カード買いやインタンクを活用するなど安い価格の燃料を購入している。今後、燃料価格が再び上昇すれば、せっかくの運賃値上げも何の意味もなくなってしまう。さらなる運賃の値上げを求めても応じてくれない」と燃料価格上昇を懸念する。（詳しい内容は、物流ウィークリー２月１６日号に掲載しております）