大阪府堺市でトレーラを保有する運送Ａ社では「景気低迷と共に燃料価格が高騰し、当社でも再び頭を痛めている。しかし、運送事業者が集まる会議などでは燃料価格高騰の話が一切ないのが不思議」と頭をかしげる。しかし、Ａ社社長が取引のある運送会社経営者に聞くと、「高騰しているのはわかっているが、どうこう言っても価格は下がらない。今は正直やけくそ状態」と語り、Ａ社社長は「正直、運送業界は力のない業界のため、運送事業者は燃料価格の高騰を問題と考えていても、どこか諦めのようなものが感じられる」と話す。

　そのほか、堺市の運送Ｂ社では「コンプライアンスを守らない事業者は、燃料価格の高騰で経営が成り立たなくなればいいと考えている」とし、「これだけ景気が悪い現在でも、運賃を下げて事業展開する事業者も多い。そういった事業者を排除できない行政にも問題がある」と話す。（詳しい内容は、物流ウィークリー７月２７日号に掲載しております）