人手不足が叫ばれる運送業界。応募があれば応募者の実像をよく調べず、すぐに採用してしまいたくなるのも無理はない。しかし、たった一人の社員が原因で社内の人間関係が崩壊し、会社の信用を大きく失うこともあるので要注意だ。

　神奈川県の運送会社Ａ社に、ドライバーとして入社したＢは仕事が早く、口が抜群にうまかった。Ａ社長の息子である専務は、Ｂに信頼を寄せるようになる。転機となったのは、Ｂが入社して５年ほど経った時のこと。長年に渡ってＡ社長の参謀として活躍してきたベテラン社員のＣさんが重い病気にかかり、引退を考えなくてはならなくなったため、次期参謀候補として名前が上がったのがＢだった。Ａ社長はＣさんに、「後任としてＢを考えている」と相談したが、Ｃさんは「Ｂはやめたほうが良い」と予想外の答えだった。（詳しい内容は、物流ウィークリー１０月１２日号に掲載しております）