今までの高騰が嘘のように燃料価格が値下がりし、運送事業者の中で燃料の話が一切出ないほど急落している。燃料ＳＳでも軽油価格が１００円を切り、中には80円台とするＳＳもある。

　大阪府堺市で大型トラックやトレーラ、４?車など約２００台を保有する運送会社Ａ社では「燃料価格の急激な値下げに感謝している。当社ではカード買いが80円後半で、インタンクでは80円前半で購入。高額だったときは１２０円にまで値上がりしていたが１年足らずで35円も値下がりした。これは１か月で２００万円、年間で２０００万円以上の燃料費が削減できる計算。今こそ輸送量を増やし、今まで苦しんだ分を取り戻そうと思うほど。ただ、運ぶ物量が最近まで少なく、運賃を値下げして走る運送会社もいる。運賃は今までの価格を維持し、利益率を上げることが現在の運送業界に求められることではないだろうか」と運賃の値下げ合戦に発展しないことを祈っている。（詳しい内容は、物流ウィークリー１０月２６日号に掲載しております）