運送事業者にとって事故は一番のリスクとなる。安全講習や労務管理、最近ではＩＳＯ３９００１などの導入で、日々の事故防止に取り組む事業者も少なくない。しかし、一方で、事故防止に取り組んでも、事故を起こすドライバーは決まっているという声や、性格によるところが大きいとの指摘もあり、根絶が難しいのが実情だ。本紙は、首都圏及び中部地方の事業者を対象に、事故を起こさないドライバーを取材した。

　名古屋を拠点とする運送会社に勤務する女性ドライバーは、無事故歴12年、41歳のベテランドライバーだ。家に帰れば母親でもある女性ドライバーは、４?平車と大型ウイング車で主に長距離を担当しているという。同社社長は、「明るくまじめ」と評価し、「お客様の事情を判断基準に働いているので評判がよく、指名がかかることもある」と話す。この女性ドライバーのように、運転だけでなく仕事でも評判が高い、「模範ドライバータイプ」はほかに、「車の手入れが行き届いており、後輩の面倒見も良い。細かいところまで気がつく」（無事故歴15年、55歳男性）、「芯が強く、業務面でも安心して見ていられる」（同12年、43歳男性）など、全体で最も多く、取材した事業者の半数弱に上った。（詳しい内容は、物流ウィークリー２月８日号に掲載しております）