トレーラや大型車両を運転できるドライバーが減少し、一部の自動車教習所では大型免許取得のために混雑しているという。しかし、大型に関しては雇い入れで募集をかけても一切反応がないのが現状で、そのため運送会社が免許取得費用を負担しているケースが多いようだ。

　大阪府堺市の運送Ａ社では、中型免許を取得している自社ドライバーに大型免許取得の費用を全額負担して、毎年大型車を増やしている。社長は「求人募集を長期間行えば、年間数百万円の費用がかかる。その分を削減して、大型免許を取得したいという自社ドライバーに対して、免許費用を負担することで、大型車を増車することができる」と説明。「ドライバーに費用を負担させて、時間を割いてまで、わざわざ大型免許取得を行う者はほとんどいない。最近では大型でも４?車でも、地場輸送に関しては売り上げに大きな変化もなく、大型に乗務したからといって賃金が10万円以上も差が付くこともないことから、自腹で大型免許を取得したいというドライバーは少ない」と話す。（詳しい内容は、物流ウィークリー３月１４日号に掲載しております）