大型トラックを中心に約20台を保有する中国地方の運送会社は過日、車両に搭載されているオートクルーズ機能が使えないようにする処置を担当ディーラーに依頼。すでに全車のオートクルーズが設定できなくなっているが、対応を急いだきっかけは「バスに乗っていた観光客がウチのトラックを撮影し、そのときの写真が電子メールで届いたことだった」（社長）。トラックにもオートクルーズが標準装備化されるなかで、「自動車交通の現場には新しいリスクが生まれている」と指摘する運送関係者も増えている。

　電子メールで同社に届いたトラックの写真。高速道路の追い越し車線を走るバスから撮影された写真には、走行車線を並走する同社のトラックが写っていたが、それは「右側の足を折り畳むようにして座席シートの上に乗せる」という、目を疑うようなドライバーの姿をとらえていた。メールには「何を考えているのか。警察に連絡する」という文章も添えられ、「ドライバーに事情を聞き、再発防止を約束することを写真提供者に伝えた」（社長）という。

（詳しい内容は、物流ウィークリー8月15日号に掲載しております）