これからの時代は、戦術・戦闘レベルを高度にするだけでは、生き
残るのが難しい時代だと言えます。
品質を磨き込んで高める、価格競争力を高める、付加価値を高めると
いった既存の業容の延長線上には、光が見えにくいでしょう。
なぜなら、我々を取り巻く本当の脅威は、不景気ではなく非景気
だからです。
スズキ会長の鈴木修氏も、「我々の本当の敵は、金融危機による今の
減産問題などではなく、消費者の自動車離れだ」と述べています。
つまり、いくらがんばっても、多くの既存市場は縮んでいきますから、
その流れに抗するのは、とてつもないパワーが要ります。
企業が、これから中・長期的に生き残っていこうとするならば、
戦略の変革が、どうしても必要になります。
今後伸びるビジネスに転換するか、そういうビジネスを付加
しなければなりません。
例えば、そのひとつのキーワードは、間違いなく「環境」ですが、
これも「環境の要素を採り入れる」といった対応レベルではなく、
「環境ビジネスへの参入」を検討する必要があります。
年の初めに、ぜひ将来を見据えたビジネスのかたちを考えてみて
ください。
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