昨年、私は初めての著書を出版しました。そして、その著書「運送会社経営完全バイブル」は、アマゾンのベストセラーランキングで１位を獲得することができました。実は私が出版できたのも、先週お伝えした「カール・ルイス」の話と同じ理由なのです。

　私は数年前まで、自分が出版できるとは思っていませんでした。そもそも本を出版する人は、よっぽどすごい人だと思っていたのです。私は中学まで岩手県北上市というところで育ちました。周りは田んぼばかりで、文字通りの「ド田舎」です。その頃の私が知っている大人の中に「本を出版したことがある人」など、ただの一人もいませんでした。本を出版するとか新聞に連載コーナーを持つとか、自分とは違う遠い世界の話のように感じていました。大人になってからも、その感覚は変わりませんでした。
　ところが、７年ほど前から、私は本格的にマーケティングを学び始めます。そして２年ほどするうちに周囲に変化が起こりました。一緒にセミナーを受けた人や名刺交換をした人たちが、次々と成功し、出版していったのです。書店のビジネスコーナーに行くと、会ったことのある人が書いた本が並ぶようになりました。知っている人が次々に著者デビューを果たし、そのうちに、私の心の中で「出版」に対して抱いていたイメージが、少しずつ変わっていきました。
　「本を出版することは、そんなに特別なことではない」と、心のハードルが低くなっていったのです。まさに、カール・ルイスが１０秒を切った途端に、次々に９秒台で走れるようになった選手たちと同じです。
　「私にもできるんだ」と確信した途端、夢だと思っていた出版の話が、トントン拍子に決まっていきました。周りが著者だらけになると、このように簡単に出版することができるようになります。そして、この法則を利用することで、あなたも簡単に成功することができるようになるのです。