マインドシェアというマーケティング用語を、ご存知でしょうか？
マインドシェアとは、消費者の心理（マインド）にある、その企業
ブランド、商品ブランドの重要度（シェア＝占有率）のことを
言います。
例えば、「百貨店」といえば、どの企業を思い浮かべますか？
関西出身の私は、阪急百貨店を真っ先に思い浮かべます。
おそらく、同社は多くの関西人の中で、トップのマインドシェアを
獲得しているのではないでしょうか？
BtoBの取り引きにおいても、営業担当者は、顧客企業に対して、自社
および自分自身のマインドシェアを高める努力が欠かせません。
いざ導入検討の段階になって、真っ先に思い出してもらえることが
重要だからです。
流通ジャーナリストの金子哲雄氏は、そのために、訪問のお土産には
必ず同じものを持って行くことを推奨しています。
その方が、自分を印象付けられ、立ち去った後にも「あ、これが
置いてあるということは、○○さんが来たんだな」と思ってもらえる
からです。
例えば、私が定期的におうかがいしているＳ運送倉庫には、毎週、
日本生命の営業ウーマンの方が来て、切り花を置いていくようです。
私は、毎回玄関のかびんを見て、日本生命を思い出します。
もちろん、それだけで、そこにいる皆さんが日本生命の保険に入る
とは限りません。
しかし、思い出してもらえなければ、チャンスもないのです。
毎回同じものを持って行く・・・とても的を射た作戦だと思います。
なお、そういう意味でも、究極のお土産は、オリジナルのニュース
レターでしょう。
他のものに比べて、印象の深まり方が全然違います。