フレッシュ物流（福長万里子社長、三重県四日市市）では「寺子屋塾」と称した定期的な研修を通して社内品質の維持・向上に努めている。

原則として毎週実施されている寺子屋塾は「あいさつ」と「清掃」という同社にとっての基礎となっている部分を学習または再認識してもらう場で、取り組みが始まってからは１０年ほどの歴史を重ねる。

先般行われた同塾においては複数の同社営業所から集まった参加者らが伊藤芳江塾長らから指導を受け、冒頭では同社の小林茂会長が取引先との交流から生まれた感動エピソードなどをふまえた仕事への取り組み姿勢を伝達。

その後は近隣の営業所等を複数箇所めぐって仕事内容や清掃状況、あいさつの重要性などに対する意識向上を促すと、本社へ戻った参加者らは道具の使い方から作業時における心得などのレクチャーを受けたうえでトイレ清掃の時間に集中した。

福長社長は動きについて、「我が社の一丁目一番地」という位置付けを明確にしたうえでその意義に言及。参加者は新人に限られていないことから、同社のエッセンスを再注入するという側面と併せて塾長といった指導する立場を担うスタッフの成長促進というテーマが見える。

また毎回自ら参加して直接思いやメッセージを伝え続けている小林会長は、「これまで学べなかったことをここで学んでもらうという意味合いもある」とコメント。さらに実施のメリットについてはやはり社内の人材育成における有効性にふれ、今後についてもその継続へ前向きな姿勢を示している。

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