「Ｍ＆Ａされたら会社に残るか、辞めるか」―。

本紙では、トラックドライバー情報サイト「ブルル」の協力を得て、ドライバー１０３人にアンケートを実施。結果は、「給与・待遇が良くなるなら残る」が５７.３％でトップとなり、２位の「給与・待遇が同じ（変わらない）なら残る」の３４％を合わせると９１.３％が現状と同等以上であれば、そのまま勤務を継続すると回答した。

多くのドライバーからは、「仕事内容、休日、給料が変わらないなら別に関係ない」といった意見が寄せられた。譲渡側の運送会社に勤めていたドライバーは、「Ｍ＆Ａされてから給料が上がった。買収されなかったらお先真っ暗だったと思うので、従業員みんな良かったと思っているのでは」と振り返る。

一方、譲受側のドライバーは、「従業員としては何も変わらない。『へー、そうなんだ』という感じ」と回答。「Ｍ＆Ａ効果で業績アップして賞与なんかに色が乗ればうれしいけど、まあそんな期待はしないほうがいいかな」とも。同じく別の買収した側のドライバーは、「買った会社の大変な仕事が自分たちに流れてきて、手を焼いている」と明かす。

同アンケートのほかの回答では、「辞める（ほかの運送会社に転職する）」が８.７％、「給与・待遇が悪くなっても残る」は０％だった。