2009年度エコシップ・モーダルシフト事業優良事業者表彰式が11月27日、東京都千代田区の海運クラブで開かれた。モーダルシフト実行委員会の辰巳順座長（オーシャントランス）が「表彰式は今年で2年目。輸送業者も岐路に立っているが、モーダルシフトの旗を鮮明に揚げ、火を消さない決意である」とあいさつ。

　続いて、国交省の小野芳清海事局長が「今回の表彰を機に、事業者がエコに貢献していることをＰＲしたい。ＣＯ２の削減は、いわば荷主と物流業者の共同作業で、内航業者のみの努力では限界があり、みなさんの協力が必要」と述べた。
　受賞者は、物流事業者関係が17社、荷主関係が15社。物流企業の受賞者である日通博多港支店の吉田弘一支店長と藪貴和海運事業部課長は、「受賞は励みになる。大幅なＣＯ２削減を目指したい」と語った。
　懇親会では、日本内航海運組合総連合会の上野孝会長（上野トランステック）が「受賞者が多く、モーダルシフト制度は着実に発展している。暗雲は温暖化対策税で、ガソリン税の負担軽減が逆モーダルシフトになりかねないことを懸念する」と述べた。
受賞者は次の通り。
　物流事業者関係＝王子物流▽センコー▽エヌエスユー物流サービス▽エージーシーロジスティクス鹿島営業所▽ＮＳＫロジスティックス▽鈴与運輸事業部▽共立運輸▽小樽倉庫▽アクロストランスポート▽大隈運輸▽碧南運送▽鈴与カーゴネット▽カネ幸▽トランコム▽日本通運博多港支店▽スバルロジスティクス部品物流本部宇都宮事業部▽オー・オー・シー・エル・ロジスティクス・ジャパン
　荷主関係＝王子製紙富岡工場▽コスコトホールセールジャパン▽三和酒類▽フセラシ▽旭硝子鹿島工場▽日本精工▽テルモ富士宮工場▽オンワード樫山広島支店▽細倉金属鉱業▽エイティー九州▽ハーゲンダッツジャパン▽ユニ・チャームプロダクツ福島工場▽ユニシア九州▽富士重工業エコテクノロジーカンパニー▽横浜ゴム新城工場