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物流ニュース
いちかわ興産 菊池信一社長 トラックを「救命拠点」にAED導入訴え
2026年8月27日New!!
自動体外式除細動器(AED)などの販売・レンタル事業を手掛けるいちかわ興産(千葉県市川市)の菊池信一社長は、運送業界に向けて「トラック1台にAED1台」の必要性を訴えている。
菊池社長は、「日本国内のAED設置台数は約70万台に上り、人口当たりの設置台数は世界トップクラス。これは非常に誇らしいこと」と評価する一方で、「今はAEDを設置していないこと自体がリスクになりつつある。万一の際、『なぜAEDを置いていなかったのか』と問われる時代になっている」と指摘する。

日本AED財団によると、心臓が原因の突然の心停止で倒れる人は年間約9万1000人に上る一方、AEDによる電気ショックを受けた人は全体の約5%にとどまる。「設置台数の割に実際の使用件数は少ない。本来であれば救えたはずの命が救われてないということだ」と菊池社長は語る。
同社が取り扱うのは、20年以上にわたりAEDの開発・製造を行い、80か国への輸出実績を持つ韓国メーカーCU製のAED。販売だけでなく、レンタルにも対応している。
カギは〝最初の数分〟
AEDの重要性について菊池社長は、「心肺停止になると脳への血流が止まり、4~5分で脳細胞へのダメージが始まる。救急車の平均到着時間は約10分であり、その間の初動対応が極めて重要」と説明。「たとえ蘇生できたとしても、対応が遅れれば重い後遺症が残る可能性がある。だからこそ、AEDが身近にあることが大切」と強調する。
そこで提案するのが、トラックへのAED搭載だ。「ドライバー自身が必ず救命措置をしなければならないという話ではない。事故や急病の現場で、対応できる人へAEDを提供できる環境をつくることが重要」と話す。
さらに、「救命率を高めるには、半径100m内にAEDがあり、3分以内で電気ショックを実施できる環境が理想」と説明。「営業所への設置はもちろん、全国を走行するトラックにAEDを積載することで、流動的なAEDネットワークを構築でき、結果としてより多くの命を救える可能性が広がる」と展望を語った。
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