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物流ニュース
ヤマトHDとJALグループ フレイター初就航でセレモニー
2024年4月12日
ヤマトホールディングス(長尾裕社長、東京都中央区)は、日本航空(鳥取三津子社長、同品川区)とスプリング・ジャパン(浅見達朗社長、千葉県成田市)と連携し、4月11日から、ヤマトグループが導入するエアバス A321―200P2F型の貨物専用機(フレイター)の運航を開始した。就航を記念して、新千歳空港でセレモニーを開催。
同フレイターは、JALグループのスプリング・ジャパンが運航を担う。
北海道―本州間の幹線輸送の安定化・強化を図るとともに、「スピード」を武器として、企業間物流のさらなる開拓を図る。次世代半導体の国産化を目指して新千歳空港の近くで製造拠点の建設が進むラピダスに関連する物流需要も取り込む狙い。
機体は、エアバスA321―200P2Fで最大搭載重量は28トン、大型車5〜6台分に相当する。JALグループのLCCスプリング・ジャパンが運航を担う。北海道には今年夏頃までは「成田―新千歳」便に1日2往復運航、その後、「羽田―新千歳」の1往復が追加される。
ヤマトホールディングスの栗栖利蔵副社長は「宅急便に加え、半導体や鮮度を優先する生鮮品などの一次産品を積み、より良い価値を提供したい。成田空港からはさらに世界につながっている。これまでアプローチ出来ていなかった企業や生産者にスピードという価値を提供できる。ラピダストとは既に話を進めており、ぜひつなげていきたい」と述べた。
また、コスト面では「トラックと比較するとフレイターはコストが高く、宅急便だけなら難しい。しかし、(企業間物流など)違ったプライシングが可能。トラックの2024年問題への対応、燃料費や車両価格の高騰などを考慮すると、トラックとほぼ変わらないオペレーションができるのではないかと考えている」とした。
JALの小山雄司執行役員は「全国・世界に北海道の魅力を発信する手伝いができる」とし、スプリング・ジャパンの大佐古将彦執行役員は「安全・定時運航を意識し、この価値ある事業に貢献したい」と抱負を述べた。
第一便は建設中のラピダス工場をバックに午前11時40分に新千歳空港に着陸、放水アーチに迎えられた。成田空港から運んだ宅急便等を積んだコンテナを取り卸した後、ヤマト運輸の貨物上屋で搬出作業を終えたコンテナを積み込んだ。午後1時10分に成田空港に向かって離陸した。
◎関連リンク→ ヤマトホールディングス株式会社
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