苅谷運送（株）（資本金１５００万円、滋賀県大津市際川３─36─７、代表苅谷義昭氏）は５月２２日、大津地裁へ自己破産を申請し、６月２日に破産手続き開始決定を受けた。申請代理人は山根宏弁護士。破産管財人は福井達生弁護士。

　同社は１９６５年４月に創業、80年２月に法人改組。その後、経営陣に意思疎通を欠く面があり98年１月に取締役会長であった前代表が辞任、同２月に現代表が新たに同商号の同社を設立した。

　０６年１月期の年収入高は約１億３５００万円を計上していたが、その後は、業者間競争の激化や燃料コストの上昇などから収益力は低下し、業績は低迷。財務内容も脆弱化していたことに加えて、不況の深刻化からさらに業界環境が悪化、０９年１１月頃には先行きの見通しも立たないことから事業を停止し、今回の措置をとった。

　負債は、債権者約５０人に対し約１億６３００万円の見込み。

（東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ）