「効率の良い輸送と事故防止対策でトラックの保険料を下げることの２つ」と語るのは結城運輸倉庫（東京都江東区）の結城幸彦社長。
　結城氏は東ト協副会長で、事故防止委員長を務める。関ト協（星野良三会長）が新設した「首都高速道路における交通事故防止検討会」の座長に就任。業界として「首都高での大型トラックによる事故を防止する」ため、具体策の検討を進めている。

　結城氏は「当社ではコスト削減策としてできることはここ数年、すべてやり尽くした」と話す。効率輸送は配車計画だけでなく、「予定したコースが渋滞していたら、そのルートを避けるなど個々のドライバーの意識、判断も重要」と指摘する。　
　交通事故防止や安全運転ももちろん、現場のドライバーの双肩にかかっている。「経営幹部を含め社員一丸となってこの２つの課題に取り組み、さらにコスト削減を図っていきたい」。（土居忠幸記者）