全ト協（中西英一郎会長）はこのほど、金子一義国交大臣に対し、「高速道路の混雑防止に関する要望書」を提出した。「円滑な物流サービス確保」のため、（１）1000円乗り放題の多客期・平日への適用拡大の見合わせ、（２）著しい遅延が生じた場合の公共運輸サイドの損失に対する適切な対策、（３）大混雑時の大型車の駐車・休憩スペースの確保に向けた各道路会社の適切な措置――を求めている。

　全ト協によれば5月のゴールデンウイークの期間中、「遅延で荷主からクレームを受け、改善、値引きなどを求められた」ケースがあったほか、ＳＡ・ＰＡの混雑で「乗用車が駐車場を占有しトラックの駐車場が確保できなかった」「改善基準の連続運転時間４時間が守れなかった」などの被害が相次いだという。
　夏休みを控え、「ＥＴＣ割引による1000円乗り放題の適用拡大も議論されており、営業トラックへの実害を回避するため要望に踏み切った」としている。（土居忠幸記者）