【埼玉】埼玉県トラック総合教育センター（杉本修一所長、深谷市）の実習教育コースの拡張工事が終了した。新しく加えられたのは従来コースの奥の部分で、敷地面積は拡張前から3164.99平方m広い2万2692.45平方mに、コース面積は2504.85平方m広い1万2638.85平方mとなった。

　コースの直線距離が長くなり、エコドライブの試験走行体験時の検証がよりスムーズになる。ほかの改善点は、「基本走行コースが右回りになり、交差や衝突の危険がなくなった」「危険回避コースや脇見コースで助走距離が延長され、指示速度が安定、余裕ができた」「横断歩道が設置でき、視確認研修が可能になった」など。
　杉本所長は「今までは直線距離を少しでも長く取るため、周回コースを斜めに横切ってコース取りしていたが、周回コースのままで直線部分も確保できる。エコドライブの明確な数字を研修生に示し、実体験してもらうのに有効。イレギュラーなコース取りがなくなったため、スムーズなカーブやコーナーリングの体験にも大いに役立つ」と話している。（小澤裕記者）